【夏休みの宿題】文章を書くのが苦手な人のための読書感想文指導

北本向学館では読書感想文指導も得意としています。読書感想文が嫌いで「あらすじ」しか書けなかった生徒さん達にも「初めて自分の言葉で作文を書くことができた」と喜んでいただいています。

文章が書けないのはなぜ?

文章を書く上で最も大切なことは「人に伝えたいこと」をもつこと。テクニックはあまり重要ではありません。書きたいこと、どうしても人に伝えたいこと、があれば自然に筆が進むようになります。

作文指導をする際に軽視されがちな点ですが、ここを改善するだけで文章がかなり上手になります。

そうは言っても中高生で「伝えたいこと」がある人は多くはありませんので、以下の手順で仮決めして文章を書いていきます。

読書感想文を読んだ人が「この本を読んでみたい」と思うようになることが目標

あらすじをダラダラ書いても本の魅力は伝わりません。

「~と思った」「~と感じた」と単なる感想を書いただけでも不十分です。

最も効果的な方法は「この本を読んだ私はこのように変わったよ」ということを伝えることです。

難しそうに感じますがそうでもなく、読書感想文の最後を「~していきたい」で終わらせるだけです。

こうすることで、「自分の中で意識が変わった」ことを読書感想文の読者に伝えることができます。

まずはテーマを決める

最初に本のテーマを決めます。

著者がどういうテーマで書いたかではなく「私がどういうテーマで読んだか」という視点で決めます。

難しく考える必要はありません。週刊少年ジャンプなら「友情」「努力」「勝利」がテーマです。テーマを決めてから本を選ぶという方法もあります。

自分の主張を決める

テーマを決めたらそれに対して「自分はどうしていきたいか」を決めます。

自分の気持ちを正直に書く必要はありません。

テーマが勝利なら「〇〇の大会で勝ちたい!」、努力なら「〇〇を頑張っていきたい」、友情なら「友達を大切にしたい」というようにテーマに対して機械的に決めればOKです。

マインドマップを2枚作成

テーマと自分の主張を決めたら、本の内容を元にマインドマップを作成していきます。A3くらいの大きな紙を使うと書きやすいです。

自分で決めたテーマを中心に書き、関連する項目を枝分かれさせながら書いていきます。

深く考えないで、思いついたものをどんどん書き出していきます。

本の内容がまとまったら、「自分の主張」を中心とした2枚目のマインドマップを書いていきます。

自分の体験談を必ず入れるようにしましょう。体験談は「いつ」「どこで」「誰と」「何をした」がはっきりわかるものがよいです。

原稿用紙1枚で書いてみる

いきなり原稿用紙1枚を書くのはハードルが高いので、まずは原稿用紙1枚にまとまるように書いてみます。

最初に体験談から書くと書きやすいのでお勧めです。

書き出しに困ったら「私が中学〇年生の時」のように「いつ」から入ると書きやすいです。

体験談 → 本の内容に触れる → 感じたこと、考えたこと → 自分の主張

という流れで書きます。

最後は「~していきたい」で終わるようにします。

↓実際に生徒さんが書いたものです(一部校正済)。

今まであらすじしか書けなかったけど、「初めて自分の言葉で文章が書けた」と喜んでいました。初めてとは思えないくらい上手に書けています。

文章全体が太い一本の筋でつながっているのがおわかりでしょうか。私は上記アドバイスをしただけで内容には一切触れていません。

原稿用紙〇枚に増量する

ここまでできたら後は難しくありません。関係のあるエピソード、本の内容などを追加するなどして、量を増やしていきます。

公立高校入試の作文指導

公立高校入試の国語では、作文問題が問われることが多く、「体験談を入れなさい」という指示がよくあります。

北本向学館では、体験談を実体験ではなく「フィクション」で書くように指導しています。作文に割り当てられる時間は非常に短く、実際に体験したことを思い出していると、それだけで時間がなくなってしまいます。また、細かい部分が気になり、短い文章にまとめることが難しくなります。

ただし、書き出しを「私が〇〇の時」(〇〇は企業秘密)と限定して書くように指導しています。フィクションを作る時、自由に書くよりも制限が多いほうが書きやすくなります。また、書き出しを決めることで、「書き出しで悩む」ということも防げます。

あと、注意点として、「聞いたことがある」は体験談として説得力がないので避けるように指示しています。そして「いつ」「どこで」「誰と」がはっきりわかるように書いてもらっています。これが決まらないものは体験談とは言えません。

一番重要なのが「~していきたい」で終わるように書くことです。体験談を通して「考えたこと」「感じたこと」を書いてもらい、最後に「自分の中でどういう変化があったか」を「自分の意思」として表現してもらいます。

単なる受験テクニックではなく、「自分の意思を効果的に伝える技術」と位置付けて指導をしています。

著者や出題者の意図を読み取る練習にもなります。

この指導方法だと、文章を書くことがあまり得意ではない人でも、それなりの文章が書けるようになります。