英単語はやり方次第でここまで差が出る!

9月から転塾してきた生徒さん。とても厳しい指導を行う塾から来ました。「英単語を全部覚えるまで家に帰らせない」という話をよく聞きく塾です。そこまで厳しい指導を受けているなら単語力はかなり高いのだろうと思ってキクタンでチェックしてみたら、、、、半分程度しか覚えていませんでした。2年半かけてこの単語力とはかなり驚きです。

現在、残りの半分の英単語を覚えてもらっていますが、10日ほどで終わります。もちろん、追い込むような指導はしていません。無理して覚えようとすればするほど効率が悪くなります。英単語を覚えるのに必要なのは集中力ではなく「反復回数」です。リラックスした状態で、無心になってひたすら作業を繰り返すのみ。

昨年も同じような事例がありました。別の塾からの転塾生ですが、文法を覚えるのは無理と判断されていたらしく、ひたすら英単語のみをやらされてました。必要な英単語の半分しか覚えていなかったので残り半分を5日で覚えてもらいました。確かに文法はできていませんでしたが、長文読解の能力が極めて高く、20分ほど練習しただけでスラスラ読めるようになりました。

学年でも最下位に近い成績だったので、行ける高校がないのではと心配していましたが、英語、数学ともに持ち直して無事に高校進学できました。

ちなみに、数学が劇的に変化したのは「考える習慣」が身に付いたから。受験直前で時間がほとんどありませんでしたが、一次方程式に1カ月かけました。時間がなかったのでほとんど賭けでしたが、諦めようとしたその日に考え方のコツを掴み、以降、数学に対する取り組み方が劇的に変化しました。

数学には「考える習慣」が特効薬だけど、、、

「考える習慣」を身に着けると授業がわかるようになる

今月から通塾している国立大志望の生徒さんから、「最近学校の授業がわかるようになってきた」という言葉をいただきました。

とても嬉しい言葉ですが、塾では小学5年生のテキストをやってもらっているだけです。小学5年生のテキストと言っても中学受験用のテキストなので難易度は高め。例題があまり載っていないテキストなので「自分で考えないと」答えにたどり着けません。

他の生徒さんからも同じような事を言われたことがありますが、その時は半信半疑でした。まだ40ページほど、しかも計算中心なのでそこまですぐに効果が出るとは考えていなかったからです。今回は、本人もかなり嬉しかったようで、状況を詳しく話してくれました。

数学は、「考える習慣」がつくだけで劇的に変化します。苦手だった数学で90点台を取ってくる生徒さんもかなりいます。

「特効薬」だけでは対処できない

「考える習慣」は確かに特効薬となりますが、小、中学生の頃から考える習慣のあった生徒さんとは既にかなりの差がついています。小学算数から中学、高校数学をやり直す必要があるので、最低でも丸1年かかります。数学だけやっている訳にはいかないのでかなりギリギリです。

理系志望だとさらに数Ⅲ、物理、化学をやらなければ行けないため、現役ではどうしても「行けるところ」になってしまいます。国立大学への現役合格を目指すなら、小学生・中学生の頃から計画的に学習を進めていく必要があります。

大学受験を考えているなら、1分1秒でも早く取り組むことをお勧めします。「特効薬」だけでは対処が厳しいのが現実です。

浪人も選択支のひとつ?

埼玉県の中学、高校では部活中心の生活になることが多く、現役で国立大学を目指すことはかなり困難です。これは各高校の進学実績を見れば明らかです。 もちろん現役で合格する人も一定数いますが、彼らはかなり早い段階から受験体制を整えています。

浪人を推奨しているわけではありませんが(当塾では現役合格できるように小中学生からカリキュラムを組んでいます)、高校の範囲をしっかり学んでから受験に臨もうとするとどうしても4年計画になってしまいます。理系の大学に進学する場合、数学への取り組みは全ての学問の基礎になるので、高校数学は(浪人してでも)しっかりと取り組んでほしいと考えています。

ただし、小中学生からの借金がある場合、借金の返済に2年以上かかるので、スタートが遅いと2浪しても間に合わなくなります。できるだけ早く受験勉強体制を整えてください。現役受験時である程度形になっていないと(数学だけでも完成させる)浪人しても間に合いません。

小・中学生の頃から考える習慣を

残念ながら、今の教育システムは成功しているとは言えません。大半の生徒さんは先生の言われた通りのやり方で解くことしかできず、質問の中心は「解法の手順を教えてもらうこと」になってしまいます。自分で考えて解法を組み立てるトレーニングをしていると、質問そのものがほとんどなくなります。

小学校では、教えてもらっていないことを答案に書くと、例え「学問的に正しい」ことでもバツにされたりします。結果的に、「自らの考えで答える」ことを否定する教育がなされています。「考え方が大事」という先生はたくさんいますが、それは「自分で考えることが大事」ということではなく「先生の考え方を覚えなさい」という意図で使われることが多くなっています。

ただ言われた通りのことを言われたとおりやっているだけだと、高校の授業で必ず躓きます。本来なら理系に進むべき生徒さんが、高校1年の数学で躓いて文系選択をしてしまう例がかなりあります。

今の学校教育だけでは不十分なため、各家庭で対処をする必要があります。小学生の頃から「考える習慣」が身に付くと、効率よく学習できるようになるので、結果的に勉強時間は少なくなります。「高校生活を楽しみながら現役合格」も可能となります。

「人に何かを伝えたい」を意識しよう!読書感想文の書き方

文章が書けない理由

夏休みの読書感想文。苦手な方も多いと思います。私も文章が書くのが苦手だったので、読書感想文が一番嫌いな宿題でした。何を書いたらいいのかわからないので、毎回あらすじを適当に書いて提出していました。

私は子供の頃、人に何かを伝えたいと思ったことはありませんでした。手紙なんて書こうなんて微塵も考えたことありませんし、アンケートに答えるのも嫌で、日記なんて論外でした。

文章が書けない理由はズバリ「伝えたいものがないから」です。 表現力とかは大した問題ではありません。伝えたいことがあれば文章が下手でもとにかく書くことはできます。

そして、伝えたいという思いが強ければ文章もそれなりにうまくなっていきます。

まずは伝えたいことを決める

中学生、高校生で立派な主張がある人はそれほど多くないと思います。ですので、ここでは伝えたいことをフィクションでいいのでとにかく決めます。奇をてらったり格好つけようとしたりする必要はありません。当たり前のことを当たり前に書くだけで十分です。

今は伝えたいことがなくても、伝えたいことを決める練習をしておけば、いずれ本当に伝えたいことが見つかるようになります。

伝えたいことをどうやったら伝えられるのかを工夫する

例えば

  • 説得力のある体験談を書く
  • 余分なこと、関係ないことはは書かない(脱線しない)
  • わかりやすい言葉で書く(読者を想定し、読者に合わせて言葉を選ぶ)
  • どうしてそう思ったのかの理由を書く(納得できる理由がないと伝わらない)

など。本当に伝えたいと思うなら、ちゃんと伝わるように工夫するはずです。

本を読んで自分の中で何が変わったかを書く

読書感想文が、単なる感想文で終わってしまったら面白くありません。

良い本というのは人を変える力があります。あなたが選んだ本が素晴らしい本であるならば、それを読んだあなたは、あなたの中で何か「変化」があったはずです。その「変化」を読書感想文に書くようにします。

そうすれば、その読書感想文を読んだ人が、「この本には人を変える力がある」「自分も読んでみたい」と感じるはずです。感想だけの文よりはるかに価値のある読書感想文になります。

マインドマップを2枚作成する

「自分の中の変化を書く」と言われてもすぐに出てこないかもしれません。そこでまずは「著者の伝えたいこと」を決めます。

「著者の伝えたいことを決める」というとおかしな表現ですが、著者が本当にどう思っているのかは著者にしかわかりません。なので、本を読んだあなたが本のテーマ、著者の主張を決めます。あくまでも感想文なので、読んだ人が感じたままに決めてもかまわないのです。

これは、「伝えたいことを決める」ための練習にもなります。

本の内容を1枚の紙にまとめる

紙(A3くらいの大きい紙)を用意して、下の図のようにマインドマップを作成していきます。中央にテーマ、著者の伝えたいことを書き、それに関連したエピソードなどを本の中から拾い集めて書いていきます。

ここでのポイントは深く考えないこと。思いついたものをどんどん書いていきます。目次を参考にすると書きやすいと思います。

自分の「伝えたいこと」を中心にまとめる

先ほどのマインドマップを参考にして自分の「伝えたいこと」を決めます。「〇〇していきたい」という表現がわかりやすくて良いと思います。奇をてらう必要はなく、ありふれた内容でかまいません。

ここで決めた「伝いたいこと」を補強する体験談や、本を読んで感じたこと、考えたことを書いていきます。深く考えず、思いつくままにリストアップしていきます。

全体の流れに気を付けて読書感想文を書く

2枚のマインドマップが完成したら、あとは書くだけです。必要な部分を抜き出して読書感想文を書いていきます。

文章全体の流れを意識し、「〇〇という本を読んで、私はこう感じた、こう考えた、だから私はこのようにしていきたいです。」というようにまとめていきます。

最初に本の紹介をすることになりますが、ただ単にあらすじを書くのではなく、「伝えたいこと」を伝えるために必要な部分のみを抜き出して紹介します。余分なものを書いてしまうと何が伝えたいのかわからなくなってしまいます。

読書感想文が読解力の向上のきっかけに

読書感想文は面倒な宿題ですが、ちゃんと向き合って取り組めば読解力の向上につながります。

これまでは漫然と国語の読解問題の本文を読んでいたかもしれませんが、筆者が何を伝えたいかを意識して読めるようになれば設問にも答えやすくなります。

どうやったら「伝えたいこと」が伝えられるかを考えることで、著者の論理展開を理解する手助けにもなります。

北本向学館では、読書感想文指導も行っております。気軽にご相談ください。

ベクトルは矢印?

ベクトルがイマイチ理解できないという高校生がいました。学校の授業では「ベクトルは矢印だ」と教えられたそうです。

そこで生徒さんに、どうして『(a,b)・(c,d) = ac+bd』になるか考えて(証明して)みてと指示。

数時間後「ベクトルって超簡単~」との返答が返ってきました。

ベクトルは矢印ではありません。空間においては「大きさと方向を持ったもの」と定義されます。

代数的には、「基底とそれに対する成分の組によって表わされる。」となりますが、ちょっと抽象的でわかりにくいため、自分で内積の証明をやったほうが理解が深まります。

わかりやすく言えば、座標計算に名前を与えて計算しやすくしたもの、もしくは視覚的に理解しやすくしたものがベクトルということです。

矢印は、スカラー量と区別するための表記であって本質ではありません。

公式を与えられた時、最初に自分で証明してみることが数学への理解を深めることになります。

今回の授業でも、ベクトルについて詳しく解説することはありませんでした。「内積の証明」をやるように指示しただけです。

当塾では講義型の授業はやりません。自分で考えて、自分自身の力で数学の世界を構築した方が何倍も効率よく、正確に理解することができます。

ただし、独自解釈で間違った方向へ行ってしまった場合は、今回のようにアドバイスをして修正させていただきます。

理系?文系?本の読み方指導

中2の生徒さんで文系、理系がはっきりしない生徒さんがいました。小6から数学を重点的にやっているので数学の成績がよく、国語はあまりできていませんでした。確かに数学の成績は良かったですが、理系の生徒さんなら簡単にわかるようなことでも理解に時間がかかり、理系としてやっていくには難しいのではと考えていました。

先月、「本を読むのが遅いし楽しくない。」というようなことを言っていたので文章の読み方を詳しく聞くと、単語ひとつひとつを丁寧に読んでいているとのこと。

さっそく、複数の言葉を同時に読む「速読」の方法を教えました。日本語の場合、言語的な特性として、言葉を一つ一つ順番に読んでいくとワーキングメモリを過剰に消費するため、ある程度まとめ読みをしたほうが速く確実に読めるようになります。

すると突然、本が面白いと言い出し、その場にあった本を貪るように読み始めました。読むスピードも以前の数倍。定期テスト直前だったのですが、当塾ではそういうことはあまり気にしません。必要な時に必要なことを教えるだけです。

で、その直後の定期テストの結果は、、、、、なんと国語で学年2番でした。答案用紙を見ると、間違えているのは答え方のミスをしている程度。それがなければ学年1番でした。今まで国語が苦手すぎて、基本的な解答の仕方も勉強していなかったようです。数学の成績が下がってきていたので心配していましたが、それ以上に国語の点が上がったので安心しました。

今までまともに本を読んでいなかったのに、1日本を読む練習をしただけで学年トップの成績が取れたということは、、、、才能ですね。ちなみに国語のテスト勉強は教科書を読んて学校のワークをやっただけです。国語の才能がある人は子供のころから本をたくさん読んでいるのが普通だと思っていましたが、どうやらそういう訳でもなさそうです。

数学でも同じことが言えます。才能のある子が必ず数学好きになるとは限りません。小学校の算数教育で誤った方向へ進んでしまうと才能があっても数学嫌いになってしまいます。国語の矯正はそれほど時間はかかりませんが、数学はゼロからやり直す必要があるのでかなり大変です。

祝 中間テスト英語100点

鴻巣南中学校の生徒さん(2年生)が、入塾最初の中間テストの英語で100点を取りました。
特別な英語教育は受けておらず、中学校の授業+永田式英語での成果です。

話を聞くと、中学の英語の先生はなかなか優秀な先生で、学校の授業のみでかなり発音が上手になっていました。オーラルトレーニングをしっかりやっていた証拠です。

塾では英単語を徹底的に覚えてもらい、長文読解の指導を数時間やりました。
学校の授業で足りない分を補う形でうまくハマったようです。

発音指導も「英語喉」を指導した結果、ネイティブに近い速度で読めるようになりました。

当塾では定期テスト対策を行いません。(永田式英語で)教科書を読む練習をし、教科書の英単語を覚えてもらい、基本例文を暗唱(永田式英語の暗唱法)してもらうだけです。2時間程度で1回のテスト範囲をカバーできます。英語が得意な人なら、学校の授業時間内だけで完結してしまいます。

3年前にも同じ方法で100点を取った生徒さん(3年生)がいました。

次回以降も100点目指して頑張ってほしいと思います。

相対性理論入門(高校生ゼミ)

高校生ゼミにおいて、物理学科志望の高3生に特殊相対性理論の講義を行いました。

相対性理論を理解することは難しく、物理学科の学生でさえちゃんと理解している人は少数であると考えられます。私は受験生時代、予備校の自習室で、自力でローレンツ変換(特殊相対性理論の基本式)を導いたことがあるので、誰よりもわかりやすく相対性理論の本質を説明できる自信があります。

私は高校生の時、一般向けの相対性理論の解説書を何冊か読んだけれど納得できませんでした。ずっとモヤモヤしていましたが、高校で習った数学(行列・一次変換)をヒントに自力で変換式を導いて、ようやく特殊相対性理論の本質を知ることができました。その変換式の指し示す内容は、一般向けの相対性理論の解説書に書いてあるものとは全く別の次元のもので、我々の空間・時間に対する認識(世界観)を根底から覆すものでした。この世界観の差は、天動説と地動説の違いよりもはるかに大きな差です。私も、相対性理論の本質を知った時は、ハンマーで頭を殴られたくらいの衝撃でした。

相対性理論を大学の講義で習ったとしても、相対性理論を正しく理解できる可能性はかなり低いです。実際、私は大学の教養学部で相対性理論の授業を受けましたが、とても普通の大学生(東大生)が理解できる授業内容ではありませんでした。講義内容だけで理解するのは、私のような物理マニアでもたぶん無理です。

ということで、相対性理論を正しく学べる機会は滅多にないので、今回特殊相対性理論の特別講義を行いました。残念ながら、今の高校生は行列・一次変換を学校で習わないため、完全には理解できません。そこで、グラフを使って図で説明し、理論の根本的な部分を理解してもらいました。(あまりの世界観の違いにしばらく固まっていました。)

特殊相対性理論を一言で説明するなら、「二つの仮定(相対性原理・高速度不変の原理)から導き出される座標変換の方法」です。理論そのものは数学的に完結しているので、きれいに証明することができます。ただし、最初の二つの仮定(原理)が正しいかどうかを証明することは原理的にできないので、「特殊相対性理論が現実と完全に一致していることの証明」は不可能です。

両者を混同して、「相対性理論は間違っている」と主張する人もたまにいますが、理論そのもは数学的に証明できるため、理論が誤りということはあり得ません。現実と一致しているかどうかは別の問題です。

高校物理では、「理論の証明」と「現実との一致」の違いを扱うことがないため、この部分についてもしっかりと説明しておきました。数学でいうならば、公理と定理の関係に似ています。定理を証明することはできますが、公理を証明することはできません。

私がローレンツ変換を自力で導いた時代と違って、今はインターネットですぐに調べることができます。調べることはすぐにできますが、正しく理解するためにはやはり自力で計算して頑張るしかないでしょう。

もう少し時間があれば、行列・一次変換も勉強してもらって自力でローレンツ変換の変換式を導けるようにしてもらいたいところです。物理学科に進んで理論物理を学ぶならどちらも避けて通れません。

永田式英語の指導日記(1)

今月から某進学校理数科の生徒さんの指導を引き継いでいるのでその様子をレポートします。

指導内容は数学、物理の予定でしたが、永田式英語のリクエストがあったのでさっそく指導をしました。向学館の授業で永田式英語を指導するのは初めてです。

まずは永田式英語の説明

「英語はとにかく前から読む。」ネイティブは文法を意識して読み書きしているわけではなく、イメージを変化させているだけなので、英語は簡単な方法で読めるようになります。脳の仕組み、ワーキングメモリとの関係を交えながら説明をしました。

理数系コースの生徒さんなので、説明に対する理解が非常に速く、事の重大性に気づくのがとても速かったです。文系の生徒さんよりも理系の生徒さんの方が飲み込みは速いかもしれません。

中学、高校と今までやってきた勉強法は、いかに無駄が多く、やってはいけない勉強法なのかを理解してもらうことができました。

関係詞の説明

永田式英語の神髄は、関係詞にあります。学校で習うと、関係詞は難しく、覚えなければいけないことがたくさんあり、脱落する人が多くいますが、永田式英語ならば10分ほどの説明で終わりです。

ネイティブは関係代名詞を多用します。それは、関係代名詞が理論的にキッチリしていて、カッコイイからではなく、「簡単・便利・分かりやすい」からです。彼らは、ただ、イメージを付け加えるために、英単語を並べているだけです。説明を加える時のサインとして関係代名詞を置いているだけなのです。

「簡単・便利・分かりやすい」関係詞を難解なものにしているのは日本人だけです。ネイティブと同じ方法で読んでいけば「簡単・便利・分かりやすい」まま読むことができます。

単語の覚え方の説明

いつも通り、記憶のメカニズムを「メモ帳(暗記)」と「ノート(記憶)」に例えて説明しました。「何故多くの人が、単語を覚えられないのか」の理由を詳しく説明し、正しい単語の覚え方を指導しました。どの生徒さんも、「1時間に10個しか単語を覚えることができない」という事実を知った時に大きなショックを受けます。体感では20~40くらい(人によっては100個)なので、どの生徒さんもそのギャップに驚きます。そのギャップが、英単語が覚えられない一番の原因です。ついでにエビングハウスの記憶理論の説明もしておきました。

最初から、1時間に10個しか英単語を覚えることができないと知っていたら、計画的に単語学習を進めることができます。根本的に単語学習にかける時間が足りないのです。

1時間に10個となると少ないように見えますが、この方法で覚えた英単語は定着率が100%近くになるため復習の必要がなく、結果的に単語学習にかける時間は圧倒的に短くなります。「最速英単語記憶法」と名付けた理由はここにあります。1時間に10個より多くの英単語を覚えようとすると、必ず定着率が下がり、学習効率はどんどん下がります。

一般的な英単語の覚え方だと、短時間でたくさん覚えることができますが、定着率が低く、同じ単語を何度も何度も繰り返し覚えなおす必要がありました。「覚えても忘れてしまう」という負のイメージがついて単語学習から遠ざかってしまいます。

1週間後の様子

「永田式英語」は、生徒さんにはかなりの衝撃だったようで、帰宅後すぐに実行してくれました。

予習の必要がなくなった

学校の教科書があまりに簡単に読めるので、学校の授業の予習の必要がなくなったとのこと。授業中に辞書を引きながら教科書を読んでいっても、学校の授業の進度よりはるかに速い速度で読めます。

ただし、それは高校の教科書のレベルが低すぎるからできることです。本来、高校生が取り組むべき英語はもっとレベルの高いものであるはずです。学校教育で永田式が取り入れられたならば、中学3年の段階で高2レベルの教科書は楽に読めるはずです。

小学生向けの洋書を読んでもらい、教科書の英語レベルがいかに低いかを納得してもらいました。予習の必要がないからといって英語の勉強時間を減らしすぎるのは好ましくありません。目標を高く掲げる必要があります。

とはいえ、今まで無駄に使っていた時間は大幅に節約できるので、他の教科に勉強時間を配分することができるようになります。工学部志望なので、英語ができても数学・物理ができなかったら無意味です。

読解力重視の指導

将来、英語の論文を大量に読み込む必要があるため、スピーキングよりもまずは読解力重視の指導を行います。日本人研究者の評価は低いですが、その原因の一つは英語力の低さにあります。英語の文献が読めなければまともな研究はできません。日本人が書いた論文が引用される機会が少ないのも当然のことです。

直読直解法について

よくよく詳しく話をきくと、永田式を始める前から、英語のまま読むことはできている状態でした。中学3年生の時に、向学館の英語の先生にトレーニングを受けて「直読直解法」ができていたとのこと。

しかし、無理やり英語のまま読んでいくという強引な方法で習得したため、英語のままスラスラ読めるようになったのは短い文のみでした。公立高校の入試問題はこれで対応できても、高校の教科書のレベルになると苦しくなってきます。本物の英語は一文が長いのが当たり前なので、この方法ではまったく通用しません。

ただし、この時のトレーニングのおかげて、語順のトレーニングを加えるだけでスムーズに完璧な直読直解法に移行することができました。

トレーニングを始めて習得するまでにかかった時間は、、、、、0分とのこと。読み方を変えたら、いきなり最初から英語のままスラスラ読めるようになったそうです。永田式英語では、「たった数時間のトレーニングで英語の長文が読めるようになる」と宣伝していますが、彼の場合は0分でした。

一般的な生徒さんだと、和訳の癖を抜くトレーニング、英単語を英語のまま理解するトレーニングをする要があるので0分というわけにはいかず、数時間は必要になります。さらに単語力が不足していれば、単語の習得に相応の時間が必要になります。

単語学習の様子

さっそくキクタンbasicを購入して始めたそうです。高校2年生としては単語力が高く、キクタンbasicの最初の方は知っている単語ばかりだったそうです。

一度に覚える単語量が少なかったので、そこだけ指導をしました。一日に覚えるべき単語は100~200個です。単語を覚えていくと数が減っていくので、どんどん補充していきます。

志望校に必要な単語の習得にはそれほど時間がかからない感じだったので、最難関大学レベルの英単語まで覚えてもらう予定です。

発音指導

1回の指導で、永田式英語の伝授はほぼ終わってしまい、独学で勉強できる体制ができたので、発音指導を丁寧にやりました。

まずは発音記号の読み方を覚えてもらいます。ある程度の知識はあったので、「ア」の音を正確に覚えてもらうだけです。

1週間の間、単語のCDをたくさんきいてくれていました。しかしよくよく聞くと、CDを聴きながらリピートしているだけで、発音記号を見ながらの音読はしていないので改善するように指示しました。正確な発音を覚えるには、CDを聞くだけでは不十分で、発音記号を見て自分の口で発音する必要があります。

耳コピだけで完璧な発音を習得できるのは先入観のない赤ちゃんだけです。私も発音は得意ですが、耳コピで覚えた部分が多いため、細かい部分で間違えて覚えています。生徒さんと一緒に単語帳の音読をすると、自分の間違いに気づくことが多々あります。

人間の耳には、「予測しながら聞く」という能力(=先入観)があるため、耳コピだけでは対応できません。カタカナ英語で予測しながら聞き、大事なところ(都合の悪いところ)は無意識のうちにスルーし、結局カタカナ英語で覚えてしまいます。

これを防ぐためには、CDに頼るのではなく、発音記号を見ながら音読をすることです。

学校での拡散

「永田式英語」はよほど衝撃的だったようで、クラスの皆に広めているそうです。このようなケースは初めてで、もしも、クラス全員が実行しはじめたら、、、、、とんでもない結果が出る可能性があります。

先生が黒板の前で文法解説をしながら教科書を読んでいる間に、生徒は全員、最後まで自力で読み切って、各自英単語を覚える。予習は必要ないし、教科書がスラスラ読めるので復習も教科書を何度か黙読するだけ。

さすがにこれだけで定期テストの点は上がりませんが、模試のクラス平均は英語だけ異常な上がり方をするかもしれません。

彼には、自分だけの秘密にして、自分だけ優位に立とうという考えは全くなかったようです。

総評

今まで指導した生徒さんの中では、かなり優秀な生徒さんでした。トレーニング時間0分で永田式直読直解法を習得した生徒さんは2人目です。

自習できる体制ができあがってしまったので、塾としては儲からないですが、彼は元々数学・物理の生徒さんなので、他にも教えるべきことがたくさんあります。数学・物理の勉強時間を確保するという当初の目的は達成できました。

専門的に英語を勉強したいという生徒さんなら、ライティング、スピーキングの指導に時間を使えるようになります。

今後、生徒さんからの要望があれば洋書のリーディングを行っていきます。