夏休みの課題の洋書を攻略
去年に続き、今年も某進学校の生徒さんに洋書の読解指導を行いました。
こちらの高校は毎年夏休みに洋書を1冊宿題に出しているようですが、現実問題として、高1の夏休みに洋書1冊の読破はかなり無理があります。
しかしながら、永田式英語なら、短時間のトレーニングで直読直解が可能になるため、生徒さんが自力で読むことができるようになります。
永田式英語は、ネイティブの思考を忠実に再現するため、特に洋書の読解に威力を発揮します。
今回も、ほぼ自力で、電子辞書を引きながら、出てきた英単語は全て覚えつつ、10時間程度で読み終えました。
永田式英語とは
「直読直解」に関しては誤解も多く、「何年も英語の学習を行った熟練者が行う高度な読み方」と思われがちです。
しかし4年前、「20分~十数時間のトレーニングで直読直解への移行が可能である」ということを私(北本向学館塾長)が発見しました。
実際に、今回の生徒さんは20~30分くらいのトレーニングで直読直解法をマスターすることができました。
昨年の2年生の生徒さんも同じくらいの時間で直読直解法を習得しています。
あまりに簡単に習得できるので本人たちには実感がないことも多いです。
多読?精読?
英語を英語のまま読んでいくというと、読解の精度が劣ると考える人たちもいます。
実際、「多読三原則」という言葉があり、「辞書は引かず、わからないところは飛ばし、合わないと思ったら投げる」ということを推奨しているグループがあります。
語学能力(国語能力)の高い人ならこの方法でもうまくいく可能性がありますが、万人向けではありません。(意味のわからない言葉だらけの本は日本語でも読みたくありません!)
多読の対義語として「精読」が使われることがあります。こちらは文法解釈をしながら、丁寧に読み進めていくことになります。
精読よりも精度が高い「速読」が可能
永田式英語によって直読直解法を習得すると、多読と精読の区別をする必要がありません。
なぜなら、文法訳読をするより読解の精度を上げることができ、なおかつ多読にも劣らない高速な読みができるようになるからです。
直読直解法で正確な読みができる理由は下記の永田式英語公式サイトの記事を参考にしてください。
リアルな英語の世界を忠実に理解するためには、英語のまま読む以外に選択肢はありません。
英語が苦手な人でも習得は可能
永田式英語は、英語が苦手で文法力がほとんどゼロの状態の中学生の受験指導をするために開発された手法です。
したがって、今回のような超進学校の生徒だんだけでなく、幅広い学力層の生徒さんでも習得が可能です。
永田式英語の長文読解は、短時間で習得できるため、途中で挫折しにくいのが特徴です。
東京都や埼玉県の長文問題にも対応しています。
洋書選びは慎重に!
永田式英語の直読直解法が洋書に適していると言っても、ネイティブ向けの洋書は児童書であってもかなり難解です。
受験英語に使われる英単語と、ネイティブが日常的に使う英単語にはズレがあるのがその理由です。
今回、高1の生徒さんが読んでいたペーパーバックはこちら。
ガリバー旅行記の原書(著作権切れのため無料で読めます)は難しい表現が多いですが、こちらは英語学習者向けに簡単な英単語のみで書き直されたものなので、初めての洋書に適しています。
昨年の2年生が読んでいたのはこちら。
英語学習者向けではなく、児童書として書かれたものなので難易度は上がります。センター試験レベルの英単語を習得していれば(電子辞書を引きながら)スラスラ読めます。
ハリーポッターもおすすめです。児童書ですが対象年齢が高いため、高校終了以上の英語力が必要になります。ちょっと難しいですが、解説本や訳本を参考にすれば十分読めます。直読直解法で読むとハリーポッターの世界感をリアルに体験できます。