最近、ドラゴン桜のドラマ(第1シリーズを見ました)ドラマとしては面白く、1年で東大受験をするというテーマも面白いと思います。
しかし、現実は、、、、劇中の子たちが東大を受験できるようになるまで、最低でも3~4年かかります。
劇中では、センター試験まで9カ月で仕上げています。逆算すると、各教科に充てられる時間は、小、中のやり直しに2ヶ月、数学2ヶ月、英語1ヶ月、理科2ヶ月、国語+社会1ヶ月、センター直前対策1ヶ月です。
永田塾では、同程度の学力から医学部を目指していますが、高1スタートで4年かかる見込みです。小、中のやり直しに1年、数学1年、英語半年、理科1年、国語半年、合計4年かかる。高1から始めて1浪のペース。これでも爆速。
知識詰め込むだけじゃダメなんです。思考力を根本から鍛え直さないと東大や医学部に合格する学力は身につきません。
劇中では「数学は詰め込でいく」とあるが、詰め込みでは「特別な才能がある人」じゃない限り不可能です。詰め込むだけで成績が取れるだけの能力があるなら、彼らは中学で落ちこぼれたりしません。
物理もひたすら公式を暗記させていたけど、公式暗記だけで解けるほど東大の物理は甘くありません。公式を暗記しただけでは、東大物理どころか、Fランレベルの入試問題も解けません。勉強のやり方が、中学校の定期テスト対策レベルなのが残念。
英語に関しては、うちの塾でやっている「永田式英語」だと劇速で習得できますが、それでも共通テストで8割取れるようになるまで5~6カ月(英語のみに集中した場合)かかります。
小、中のやり直しに1年かかるというのは実測値です。
算数、数学だけで半年。それに加え、英語、理科、漢字のやり直しが必要。小学校4年生から中学3年生までの6年分なので、1年で終わらせようとするとかなり大変です。
中学の内容を終えた段階で、高校受験の模試で数学偏差値70を取れる学力が必要になります。ここがクリアできていないと、東大受験は厳しいです。
ドラゴン桜は、ドラマとしては面白いけど、間違った勉強方法が広まってしまうリスクがかなりあります。