当塾では、「考える力・生きる力を育てる塾」をキャッチフレーズとして掲げています。その行きつく先にあるのが東京大学の入試問題。数学の受験対策として現在主流なのは解法パターンを覚えることですが、東大の入試問題はそうやって勉強してきた受験生には不利になるような出題がなされています。
本質を理解し、それを応用していく力をどうやって育てていくか。これは本当に難しい問題で、試行錯誤の毎日です。一般的な学習塾では解法パターンの習得が中心になりますが、このほうが生徒さんにも親御さんにも受けがよく、塾経営、講師の確保も比較的簡単です。映像授業で十分ということにもなります。
解法パターンの習得をさせないようにするということは、こちらから教えられることは非常に限られてきます。「考え方を教える」ということもパターン学習に含まれてしまいます。塾としてできることは、基本事項の確認、問題に取り組む姿勢を教えること、学習計画のアドバイスくらいしかありません。幸いにも、現在通塾していただいている生徒さん達はこのことをよく理解していただいています。
実は、「自分の力で解く」ということは難しいことではなく、パターン学習よりも簡単です。数学が苦手な生徒さんの多くは、無理やりパターン学習をしようとして失敗しただけなのです。最初はわからないと言っていた生徒さんも、自力で答えを導いた後は、「思ったより簡単だった」と言います。
この、「思ったより簡単だった」という経験を繰り返すことによって、難し問題にチャレンジする力、生きる力を育てていきます。