英単語はやり方次第でここまで差が出る!

9月から転塾してきた生徒さん。とても厳しい指導を行う塾から来ました。「英単語を全部覚えるまで家に帰らせない」という話をよく聞きく塾です。そこまで厳しい指導を受けているなら単語力はかなり高いのだろうと思ってキクタンでチェックしてみたら、、、、半分程度しか覚えていませんでした。2年半かけてこの単語力とはかなり驚きです。

現在、残りの半分の英単語を覚えてもらっていますが、10日ほどで終わります。もちろん、追い込むような指導はしていません。無理して覚えようとすればするほど効率が悪くなります。英単語を覚えるのに必要なのは集中力ではなく「反復回数」です。リラックスした状態で、無心になってひたすら作業を繰り返すのみ。

昨年も同じような事例がありました。別の塾からの転塾生ですが、文法を覚えるのは無理と判断されていたらしく、ひたすら英単語のみをやらされてました。必要な英単語の半分しか覚えていなかったので残り半分を5日で覚えてもらいました。確かに文法はできていませんでしたが、長文読解の能力が極めて高く、20分ほど練習しただけでスラスラ読めるようになりました。

学年でも最下位に近い成績だったので、行ける高校がないのではと心配していましたが、英語、数学ともに持ち直して無事に高校進学できました。

ちなみに、数学が劇的に変化したのは「考える習慣」が身に付いたから。受験直前で時間がほとんどありませんでしたが、一次方程式に1カ月かけました。時間がなかったのでほとんど賭けでしたが、諦めようとしたその日に考え方のコツを掴み、以降、数学に対する取り組み方が劇的に変化しました。

共通テストの読解問題は永田式英語で

大学入学共通テストは英文の読み取り問題のみ

2020年度(2021年1月)から共通テストが始まります。英語は発音、アクセント、文法問題がなくなり、簡単な英文の読み取り問題のみとなりました。

平成30年に試行調査が行われ、その時の問題が公表されています。(リンク先の大学入試センターのサイトからダウンロードできます。)

https://www.dnc.ac.jp/daigakunyugakukibousyagakuryokuhyoka_test/pre-test_h30.html

英語そのものは簡単ですが、かなりの量があるので「直読直解」をマスターしていないと最後まで辿り着けません。大半の受験生は、全部読まずに飛ばし読みしたり、関係あるところだけ読んで解くことになりそうです。

直読直解で速く正確な読解を

きっちり読んで内容を把握しないと正解が得られませんので、他の受験生と差をつけるには「速く正確に読む」必要があります。英文の量はかなり多いですが、永田式英語で直読直解法をマスターしておけば8割程度は読めます。英文そのものは簡単なので、読んだ箇所は確実に正解できるようになります。

さらに速読の練習をしておけば時間内(80分)に最後まで読むことも可能です。

センター試験の場合、文法問題がかなりの割合を占めていたため、直読直解法をマスターしただけでは8~9割の得点は難しかったですが、共通テストなら1週間~2カ月程度対策しただけで8割以上得点できそうです。

これまで文法問題対策に使っていた時間は、リスニング対策に使うことになりそうです。リスニング対策にも「永田式英語の直読直解法」は有効です。

まずは基本単語を覚える

共通テストには難しい英単語はほとんど出てきませんが、時間内に確実に読むためには基本単語を確実に覚えておく必要があります。当塾では英単語の覚え方の研究に力を入れており、英語が苦手な人でも1カ月程度で覚えられるようにしています。

「要点だけつまんで読む」ではダメ

これだけの長さの長文を読む場合、「要点だけ探して読む」という方法はかえって時間がかかります。設問を先に読むのもNGです。

限られたワーキングメモリを最大限に活用するためには、頭の中を真っ新にした状態で余計なことを考えず、本文を最初から(本文の前の説明から)最後まで一気に読み切ります。

こうすることで、英文の内容を確実に把握することができ、設問を解く時も迷わず解くことができます。結果的に、解答時間を大幅に削減することができます。

本文を読むより先に設問に目を通してはいけません。ワーキングメモリに負荷がかかり、読解に支障が出ます。 国語の読解問題を解く時と同じ要領です。

高校入試も長文読解重視

埼玉県や東京都の公立高校も長文読解が多く出題されています。短時間で長い英文を読まなければいけないため、「永田式英語」をやっておくと圧倒的に有利になります。

ただし、記述式の問題で英語で答える箇所があり、8~9割以上の高得点を狙うなら文法を確実に押さえておく必要があります。

公立高校対策の場合、英単語に3~4週間、長文を読む練習に数時間、文法の習得に2~3か月が必要となります。普段の学習で文法・単語が身についているなら数時間のトレーニングをするだけで高得点が狙えます。

英単語がなかなか覚えられないのは理由がある!

前回のまとめ

効率よく確実に英単語を覚えられる英単語の覚え方

  • 頭の中にはメモ帳とノートがある
  • メモ帳は「その日の活動に必要な記憶」→ここに覚えさせても翌日にはすべて忘れる
  • ノートは「人生に必要なことを記録する場所」→ここに記録すると忘れない
  • ノートに記録されてはじめて「単語を覚えた」と言える
  • 単語を覚えなさいと言われると、ほとんどの人がメモ帳に覚えさせて終わり
  • 「メモ帳に覚えさせて忘れる」の繰り返しは非効率
  • メモ帳に覚えさせる条件は「集中力」
  • ノートに記録させる条件は「反復回数」
  • 単語を覚える速度【メモ帳】は1時間あたり20~50個程度。個人差がある。
  • 反復回数に依存する→記憶力に個人差がない(回数をこなせば誰でも覚えられる)
  • 単語を覚える速度【ノート】は1時間あたり10個。
  • 1時間に10個→1日3時間×30日だと900個。短期間で大量の単語を覚えることが可能。
  • 見る、聞く、読む、書くをバランスよく!

今回の記事では、英単語がなかなか覚えられない理由をリストアップしてみました。

1)悩みながら覚えている

負けず嫌いな生徒さん、理系の生徒さんによくあるパターンですが、意味を思い出すまで悩む癖がついている人はなかなか英単語が覚えられません。 英単語を見たときに、すぐに意味が出てくるようにトレーニングします。

英単語を見て悩む癖がついていると、「悩む」回路が強化されてしまいます。単語を繰り返す回数よりも悩む回数の方が多くなるためです。思い出そうと悩んだ挙句、意味が出てきません。長文を読んでいるときにも「これなんだっけ回路」が発動してしまい、長文がまともに読み進められません。

悩んでいると、悩んでいる時間が無駄になり効率が落ちます。脳にも負荷がかかるため、学習意欲も低下します。単語学習を続けるには、できるだけストレスを排除するのが成功率を上げるポイントになります。

数学は悩んで考えたほうが伸びますが、英単語は悩んではいけません。1秒以内に意味が出てくるようにトレーニングしましょう。

2)無理に意味を覚えようとしている

「1秒以内に意味が出てくるようにトレーニングする」と言ったばかりですが、意識的に意味(日本語)を覚えようとしてはいけません。

日本語の言葉を覚えるとき、「言葉は覚えたけど意味は覚えていない」という状態はかなり稀です。基本的には、言葉を覚えたら意味はあとからついてきます。意味を覚えることに集中するのではなく、言葉そのものを覚えることに集中します。

無理に日本語訳を覚えようとすると、 日本語だけ頭に残って肝心の英単語が頭に残らないという状態になります。自覚症状がないので本人は気づかず、「なかなか覚えられない」という感覚だけが残ります。単語帳の場所で覚えてしまう原因にもなります。

英単語を覚える時は意味を覚えようとしないで、英単語の「読み方」「スペル」をしっかりと覚えます。意味は後からついてきます。

3)音声教材を使っていない

英単語を覚えるということは、発音やスペルを覚えるということです。発音を覚えるためには耳からインプットするのが一番お手軽です。単語帳附属のCDを活用し、最低10回以上は聞きましょう。

余裕がある時は単語帳を見ながら聞きますが、食事をしながらとか、他の作業をしながでもかまいません。学習しやすいように、各自の生活スタイルに合わせます。通学・通勤時間を使うのが一番効率的です。

4)単語の音読をしていない

発音を覚えるためには、音声CDを聞くだけでは不十分です。知らない単語は脳がスルーしてしまいます。これを防ぐためにも、発音記号を確認しながら丁寧に音読をするようにします。音読は何度もやる必要はありません。

発音記号が読めないとうまく読めませんので、発音記号は覚えてください。一度に全部覚えようとすると大変なので、まずはアの音(4種類)を区別できるようにします。アの音だけだったらすぐに覚えられます。

人間の脳には、聞こえなかった音を補完する能力があります。コミュニケーションを取るうえで非常に便利なのですが、英語を習得する時には邪魔になります。耳だけに頼ると、間違った発音で覚えていることがよくあります。

音読した後だと、CDを聞いたときにしっかりと音が入るようになります。

5)メモ帳とノートを区別していない

ある単語を覚えたとして、その単語がメモ帳に覚えたものか、ノートに記録されたものかを区別しないと無駄な作業をすることになります。翌日まで覚えていたものは「ノートに記録されたもの」なので覚える必要はないし、「ノートに記録されていないもの」は徹底的にやる必要があります。

単語帳で英単語を覚える場合、単語帳は「ノートに記録されているかどうかのチェック」のみに使います。その日の単語学習の最初に単語帳を使ってチェックし、覚えていない単語を紙やノートにリストアップ(英語-日本語)してそこで暗記作業に入ります。ここでの暗記は、メモ帳に記録する作業になります。

単語帳はチェックのみに使うので、ほぼ新品同様のまま1冊分の英単語を覚えきることができます。手垢がつくこともありません。

リストアップした単語は、日本語を見て英単語が正確に書けるようにトレーニングをします。スペルを正確に覚えることが目的ではなく、「意味を覚えようとしてしまう」ということから意識を逸らす目的もあります。

チェックしてスペルが正確に書けなかった英単語を10回ずつ書くようにします。10回ずつ書いたらもう一度チェックの繰り返し。この時、「頭の中で日本語を繰り返しつつ、英単語をひたすら書く」ということをしないように注意しましょう。苦しいだけで英単語が頭に入りません。

6)単語帳を何周もする

メモ帳とノートの区別をしっかりやっていれば、単語帳を一周するだけで、ほぼ全部の単語を覚えられます。何周もしなければいけないということは、やり方がおかしかったと考えましょう。

実際、指導している生徒さんが「忘れているから復習する」と言って復習を始めることはよくありますが、実際にやってみるとほとんどの英単語を覚えているので皆驚きます。

どうしても復習がしたい場合は、数か月に1回、CDを1周聞く程度で十分です。

単語帳は新品同様のまま覚えきるのが理想です。単語帳を使って単語を覚えることはデメリットが多くあり、できるだけ短期間で終わらせる必要があります。

単語帳を終えたら、長文を読み込むなどして実際に使えるようにします。単語力が上がっているので長文を読むのはかなり楽になっているはずです。この時、知っている単語でも違和感を感じたらすぐに辞書を引くようにしてください。意味が違っていたり、似たような単語を勘違いしている覚えている可能性がかなりあります。

速読英単語なら長文の中で用法を確認できるのでお勧めです。塾では、キクタン(英単語の詰め込み)、EG3000・EG4500(例文暗唱専用の単語帳)、速読英単語(長文の中での実践)の3種類の単語帳を使っています。

↓前回記事

洋書(ペーパーバック)の読解指導【永田式英語】

夏休みの課題の洋書を攻略

去年に続き、今年も某進学校の生徒さんに洋書の読解指導を行いました。

こちらの高校は毎年夏休みに洋書を1冊宿題に出しているようですが、現実問題として、高1の夏休みに洋書1冊の読破はかなり無理があります。

しかしながら、永田式英語なら、短時間のトレーニングで直読直解が可能になるため、生徒さんが自力で読むことができるようになります。

永田式英語は、ネイティブの思考を忠実に再現するため、特に洋書の読解に威力を発揮します。

今回も、ほぼ自力で、電子辞書を引きながら、出てきた英単語は全て覚えつつ、10時間程度で読み終えました。

永田式英語とは

「直読直解」に関しては誤解も多く、「何年も英語の学習を行った熟練者が行う高度な読み方」と思われがちです。

しかし4年前、「20分~十数時間のトレーニングで直読直解への移行が可能である」ということを私(北本向学館塾長)が発見しました。

実際に、今回の生徒さんは20~30分くらいのトレーニングで直読直解法をマスターすることができました。

昨年の2年生の生徒さんも同じくらいの時間で直読直解法を習得しています。

あまりに簡単に習得できるので本人たちには実感がないことも多いです。

多読?精読?

英語を英語のまま読んでいくというと、読解の精度が劣ると考える人たちもいます。

実際、「多読三原則」という言葉があり、「辞書は引かず、わからないところは飛ばし、合わないと思ったら投げる」ということを推奨しているグループがあります。

語学能力(国語能力)の高い人ならこの方法でもうまくいく可能性がありますが、万人向けではありません。(意味のわからない言葉だらけの本は日本語でも読みたくありません!)

多読の対義語として「精読」が使われることがあります。こちらは文法解釈をしながら、丁寧に読み進めていくことになります。

精読よりも精度が高い「速読」が可能

永田式英語によって直読直解法を習得すると、多読と精読の区別をする必要がありません。

なぜなら、文法訳読をするより読解の精度を上げることができ、なおかつ多読にも劣らない高速な読みができるようになるからです。

直読直解法で正確な読みができる理由は下記の永田式英語公式サイトの記事を参考にしてください。

リアルな英語の世界を忠実に理解するためには、英語のまま読む以外に選択肢はありません。

英語が苦手な人でも習得は可能

永田式英語は、英語が苦手で文法力がほとんどゼロの状態の中学生の受験指導をするために開発された手法です。

したがって、今回のような超進学校の生徒だんだけでなく、幅広い学力層の生徒さんでも習得が可能です。

永田式英語の長文読解は、短時間で習得できるため、途中で挫折しにくいのが特徴です。

東京都や埼玉県の長文問題にも対応しています。

洋書選びは慎重に!

永田式英語の直読直解法が洋書に適していると言っても、ネイティブ向けの洋書は児童書であってもかなり難解です。

受験英語に使われる英単語と、ネイティブが日常的に使う英単語にはズレがあるのがその理由です。

今回、高1の生徒さんが読んでいたペーパーバックはこちら。

ガリバー旅行記の原書(著作権切れのため無料で読めます)は難しい表現が多いですが、こちらは英語学習者向けに簡単な英単語のみで書き直されたものなので、初めての洋書に適しています。

昨年の2年生が読んでいたのはこちら。

英語学習者向けではなく、児童書として書かれたものなので難易度は上がります。センター試験レベルの英単語を習得していれば(電子辞書を引きながら)スラスラ読めます。

ハリーポッターもおすすめです。児童書ですが対象年齢が高いため、高校終了以上の英語力が必要になります。ちょっと難しいですが、解説本や訳本を参考にすれば十分読めます。直読直解法で読むとハリーポッターの世界感をリアルに体験できます。

【発音】LとRの違いは舌の形?

LとRでは、舌の形が違うと認識している人が多いと思いますが、本質はそこではありません。重要なのは喉です。

Lは喉の上の方で発音

意識的に舌を歯に押し付けようとすると、隙間が埋まってしまい、息が抜けなくて音が出なくなります。

喉の上の方で発音しようとすると、舌が自然と前に出てくるので、 舌の力を抜いて舌の先が歯の根元に軽く触れるようにして音を出します。

Rは喉の奥の方で発音

Rの発音も、無理に舌を丸めようとすると不自然な音になります。さらには、舌の形ばかりに意識が行ってしまいまともに発音できません。

喉の奥の方で発音しようとすると、舌が奥の方に引っ込んで自然な発音ができるようになります。

LとRの聞き分けは喉の違いに意識を持っていく

LとRの音の違いを舌の形で説明しようとするとかなり無理があります。

しかし、「Lは喉の上の方、Rは喉の奥の方」と覚えておけば簡単に聞き分けができます。

Lは喉の上の方から声を出すため、「乾いた音」に、Rは喉の奥の方から音を出すので「湿った深い音」なります。

æの発音も喉に注目

[æ]の発音は、「エ」の口をしながら「ア」の音を出すと習うことが多いと思います。発音記号を覚えるだけならこれでいいですが、この覚え方で発音しようとすると、口に力が入って変な音になります。

[æ]を発音する時は、喉の一番奥から「ア」の音を出すようにします。こうすることで、 [æ] の湿った音を簡単に出せるようになります。

cat、apple、angryなど発音してみてください。

効率よく確実に覚えられる英単語の覚え方

エビングハウスの忘却曲線のまとめ

前回、エビングハウスの忘却曲線の正しい解釈の仕方について書きました。

  • エビングハウスの忘却曲線は覚えた量じゃなくて「節約率」を表している。
  • 節約率=覚えた量ではない。
  • 翌日、翌々日と連続して学習したほうが効率がよい。
  • 節約率100%になってようやく「覚えた」と言える。
  • 節約率が100%になる前の段階の記憶を「メモ帳」、節約率が100%になった後の記憶を「ノート」と呼んで区別する。
  • 節約率が100%になる(ノートに書き込まれる)と忘れる方が難しくなる。
  • 英単語を覚えるときは、必ず節約率100%になる(ノートに書き込まれる)ようにする。

頭の中にはメモ帳とノートがある!

節約率という言葉は少し難しいので、「メモ帳」「ノート」という言葉に置き換えて説明します。

メモ帳は「一日に必要な記憶を覚えておく場所」と覚えておきましょう。 記憶の整理は夢を見ている間(レム睡眠中)に行われていると言われており、この間にメモ帳の内容が整理(消去)されると考えられます。

もしメモ帳内の内容がクリアされないとすぐに一杯になって大変なことになります。私も睡眠障害でレム睡眠が阻害された経験がありますが、その時はメモ帳の内容がクリアされず、一日前の記憶と一週間前の記憶が混ざってしまったような感覚になりました。当然、新しく何かを覚えるだけの余裕もなくなります。

ノートの方は、一度書き込みをすると消す方が難しくなります。「嫌なこと」は忘れないし、一度覚えた言葉(日本語)の意味を忘れることは滅多に忘れません。脳内に記憶として神経回路が形成されると、物理的に破壊する以外に記憶を消す方法はなくなります。

英単語を覚えるときは、メモ帳を利用しつつも、ノートにしっかりと記録されるような方法で覚えましょう。

単語を覚えるのに必要なのは集中力ではなく繰り返しの回数

メモ帳に記録する条件は「集中力」

記憶に関する言葉の定義は曖昧になっているため、ここでは「メモ帳に覚える=暗記する」と定義します。

メモ帳に記録するための条件は「集中力」と考えられます。暗記力が高い人は、集中力も高い。

この「暗記力」には個人差があります。一度にたくさん英単語を覚えられる人もいれば、そうでない人もいます。

ノートに記録する条件はくりかえしの回数

一方、ノートの方は集中力や暗記力に依存しません。単純な回数で覚えられるかどうかが決まります。つまり、暗記力が高いからと言って必ずしも記憶力が高いということにはならないということを意味します。

とにかく脳内での繰り返しの回数を稼げばいいだけなので、覚えられる英単語の量はほぼ時間に比例します。暗記力の個人差はほとんど影響しません。

「繰り返しの回数を稼ぐ」方法は色々ありますが、次回詳しく説明します。

暗記が得意な人と暗記が苦手な人、どちらが有利?

暗記が得意な人は、ノートの書き込み条件に達する前に英単語を暗記してしまうため、記憶として定着する確率が低くなります。このため、「覚えても覚えても忘れてしまう」という感覚が無意識のうちに刷り込まれてしまいます。

このような状態になってしまうと、単語テストの前にしか英単語の勉強をしないという習慣が出来上がってしまい、覚えては忘れる、覚えては忘れるの繰り返しになってしまいます。それでも少しずつ単語力が増えていきますが、あまり効率のよい方法とは言えません。

暗記が得意な人も、苦手な人も、英単語を覚えようとしない!

一方の暗記が苦手な人は、英単語を覚えられないと思い込んでいます。覚えられないと思っているので、最初からやろうとしません。結局のところ、暗記が得意な人でも、そうでない人も単語を覚えるという作業はあまりやっていません。

実際、私が高校生の時、高3の夏まで英語の勉強を完全にサボっていたので、クラスで最下位レベルまで単語力は落ちていましたが、夏休み、たった1カ月図書室に籠って英単語の勉強をやっただけで、単語テストで学年1位の同級生(現役東大合格)と同じスコアを出せるまで単語力が上がっていました。

単語をしっかりと覚えている受験生は以外と少ないということです。

英単語学習は逆転のチャンス!

数学の場合、学力の高い生徒さんとそうでない生徒さんでは、同じ1時間の学習でも学習効率にはどうしても差が出てしまいます。

単語の場合、単語を覚える速度に個人差がほとんどないため、時間をかけたら時間をかけただけの成果が得られます。

成績があまりよくない人の場合は逆転のチャンスとなり、逆に成績のよい人はサボった分だけ確実に追いつかれてしまいます。

ノートに記録される英単語は1時間に10単語

暗記力には個人差があるため、メモ帳に記録できる単語は1時間に20~50個程度とばらつきがあり、平均で30個くらいが目安となります。

一方で、ノートの方は1時間に10個とほとんど個人差はありません。1時間に10個というとかなり少なく感じますが、例えば1日3時間、30日間続けたとすると、900語になります。

一度覚えた英単語は忘れることがほぼないため、30日集中して単語学習をすれば中学3年分、もしくは、センター試験に必要な英単語を覚えることができ、単語力が劇的にUPします。夏休みを利用すると効率よく覚えられます。

音声教材を活用して学習時間を稼ぐ!

1日3時間を英単語学習に充てるのは難しく感じるかもしれませんが、3時間集中して英単語を覚えなければいけないという訳ではありません。

集中力が必要なのはメモ帳に記録する場合であって、ノートに記憶する場合は必要ありません。ダラダラとCDを聞くだけでも学習時間にカウントされます。例えば、片道30分の電車通学の場合、往復で1時間を単語学習に使えばかなり学習時間を稼げます。

食事中に聞き流しをするとか、寝る前に30分、子守歌代わりに聞くなど工夫すれば時間を作れます。

見る、聞く、読む、書くをバランスよく!

英単語を覚えるというと、机に向かってカリカリやるというイメージがあるかもしれませんが、それでは飽きてしまい続きません。単語帳を見てチェックする、附属のCDを聞く、音読してみる、書いて覚えるなどバランスよく作業をします。

特に、発音を覚えるための「音読」、リスニングの練習にもなる「聞く」という作業をサボりがちです。

これら二つの作業は、サボればサボった分だけ、単語を覚えるのが苦しくなります。苦しいと感じてしまうと単語を覚えるペースが遅くなり、挫折する可能性も高くなります。

理論上最速?

脳内に神経回路を形成するのに繰り返しの回数が必要となりますが、これがほぼ時間に比例します。塾で多数の生徒さんにやってもらった経験から判断すると、単語を覚える速度は個人差がほとんどなく1時間に10個です。この数字が理論値と言ってよいと思います。

この数値通りの成果を出すためには、極力無駄を排除した覚え方が必要になります。次回、無駄のない効率的な覚え方についての注意点をまとめます。

続きはこちら↓

前回の記事はこちら↓

エビングハウスの忘却曲線は間違い?

エビングハウスの忘却曲線は節約率を示している

「エビングハウスの忘却曲線」という言葉はご存知でしょうか?勉強方法を紹介する時にグラフとともに使われることが多いので、聞いたことがある人も多いかと思います。しかしながら、正しく解釈されて表現されていることは稀で、適当に説明しているケースが多い。

エビングハウスの忘却曲線に使われている値は、覚えた量ではなく「節約率」を示しています。節約率とは、一度覚えて、「もう一度覚えるのにかかった時間(%)」を100から引いたものです。少しわかりにくいので下の図を参照してください。

例えば、ある事柄を覚えるのに100秒かかったとします。20分後にもう一度同じ事柄を覚えなおすと、42秒で覚えることができました。100秒‐42秒の58秒が「節約率」に相当します。

節約率=覚えていた量ではない

覚える時間が58秒短くなったということは、その短くなった時間の分を「覚えた」と解釈してもいいんじゃないか?ということで、「節約率=覚えていた量」と解釈されることがあります。

でもちょっと待ってください。よくよく考えると、「再び覚えなければいけない」ということは、この時点では「覚えて」いないんです。覚える時間が短くなっただけで「覚えた」ことになりません。覚えるのが楽になっただけです。

わかりやすく例を示すならば、初見の英単語を100個覚えたとして、翌日覚えている個数は「ゼロ」ということになり、「34個覚えていた」ということにはなりません。

我々の感覚とズレているように感じますが、現実的には「完全に初見の英単語を100個覚える」という状況がほぼありません。どこかで見たことがある英単語や、末尾が違うだけの派生語、カタカナ英語などが含まれています。なので、実際には100個覚えたら30個くらいは翌日覚えています。(暗記した後もさらに学習を続けると翌日に節約率100%になることもあり得ます。)

復習は翌日するのが最も効率がよい

忘却曲線を見ると、時間とともに節約率がどんどん下がってくるので、「復習する時はできるだけ時間を空けない方がよい」ということになります。当日復習するのは現実的ではないので、翌日に復習したほうが復習の効果が高いということになります。

よく言われている、「2~3日後に復習をしたほうが効率がいい」という根拠はどこにもありません。翌日、翌々日と続けて学習した方が効率がよくなります。

英単語を覚えるなら、節約率100%になるまで覚える

翌日に復習した時の忘却曲線は、例えば次のようになります(概念図で正確なものではありません)。毎日復習すると節約率はどんどん上がっていき、5日後には復習をしなくても節約率が100%になります。節約率100%ということは、「完全に覚えた」状態を意味しています。

4日後に学習をやめてしまうと、せっかく上がってきた節約率が時間とともにどんどん下がっていきます。再び覚えなおすのに時間がかかってしまい、かなりの時間ロスになります。単語帳1冊を終えるのに、2倍、3倍の時間がかかってしまうことも珍しくありません。受験生にとっては致命的なロスとなり、モチベーションを維持するのも困難になります。

ほとんどの受験生が節約率100%になる前に学習を止めているため、「覚えても覚えてもすぐに忘れる」という認識に陥ってしまいます。

永田式英語での解釈とエビングハウスの忘却曲線

永田式英語では、一時的に覚えただけの状態、すなわち、節約率100%に至る前の記憶を「メモ帳」、節約率が100%になった以降の状態の記憶を「ノート」と呼んで区別しています。

ノートに記録された記憶は簡単には忘れません。脳内に神経回路が形成され、手術でもしない限りこの回路を切断することはできないからです。つまり、「一度覚えたことは忘れる方が難しい」ということです。実際に、嫌なことは忘れたくても忘れられないし、一度覚えた日本語の言葉の意味を忘れてしまうという体験はほとんどないはずです。英単語も正しく覚えたら簡単には忘れません。

ただし、使わない記憶は上書きされて薄れていくので適度に使うようにしてください。といっても普通に受験勉強をしていれば基本的な英単語は何度も出てくるので、意識的に使う必要はありません。

「英単語は、覚えても覚えても忘れてしまう」と感じている人はかなりいると思いますが、実際には「忘れてしまう以前に覚えてすらいない」ということです。

永田式英語ではメモ帳とノートを区別して覚える

北本向学館では、「ノート」に記録されたかどうかを単語帳(主にキクタン)を使ってチェックし、実際の暗記作業は、単語のリストを作成して覚えてもらっています。メモ帳とノートを区別することで、英単語にかける学習時間を大幅に短縮することに成功しています。他にも英単語を覚えるノウハウがありますが、別の機会に説明させていただきます。

「効率のよい英単語の覚え方」は理論が少し難解で、実践するには細かい注意点が必要になります。お近くにお住まいの方は是非北本向学館までお越しください。英単語を覚えるノウハウのみの指導なら数回で完了します。

続きはこちら↓

夏休み永田式英語長文読解講座

今年の夏も夏休み永田式英語長文読解講座を開きます

部活を引退する中3生注目!! 入試問題の長文がスラスラ読めるようになる!

永田式英語はこんな人におすすめ

  • 英語が苦手で何から手を付けていいかわからない
  • 英語はそこそこできる、でも長文は読めない
  • 英語は得意!だけどできれば長文は避けたい

    永田式英語の3つのメソッド

  • 永田式直読直解法
  • 永田式最速英単語記憶法
  • 永田式例文暗唱法

永田式英語は、3つのメソッドから成り立っており、どれも驚異的な成果が出ています。講習会では、生徒のレベルに合わせてカリキュラムを組みます。

永田式英語なら

  • 従来の英語教育と比べて学習効率が数倍から十数倍になります。
  • 英語が得意な人なら、わずか数時間のトレーニングで英語が、英語のままスラスラ読めるようになります。
  • 英語が苦手な人でも1~2か月のトレーニングで劇的に変化します。
  • 高校生がマスターすると、学校の教科書が予習なしでスラスラ読めるようになり、部活動と勉強の両立が可能になります。
  • 幅広い学力層に対応し、途中で挫折する確率がとても低いのが特徴です。

永田式英語公式サイトへのリンクはこちら

開講スケジュール

1日8コマ×25日 朝と夕方~夜に開講します。

コース&受講料

オープン記念につき、格安の授業料にて提供致します。通い放題がお得です。
指導内容は個別に対応します。英語だけでなく、国語・数学・理科・社会・作文指導・読書感想文指導なども行います。

申込み・お問合せ

北本向学館
080-9217-3680 (永田)

 

 

センター試験の文法対策

センター試験の文法対策

Facebookでお世話になっている島根県立松江高等学校の緒方孝先生の記事を紹介します。

達セミに学ぶ 英語学習のヒント 第103回 センター試験の文法・語法問題を解くには、選択式の問題演習より、4技能の向上に寄与する中身のある文法学習こそがカギである

センター試験の英語はテストとしてはよくできています。しかし、テストそのものは悪くないのですが、勉強の方法を誤る可能性が高くなり、結果としてと文法力、英語力が身に付かなくなってしまいます。

選択問題の問題集を解きまくるのは、高校生の貴重な学習時間を無駄に使うことになります。この勉強方法では英語力が伸びません。まずは基本事項をしっかりと抑え、『実際に英語を声に出して読む、書く、例文を覚える』という英語学習の基本をしっかりとやりましょう。

私が受験生の時も、並び替えや選択問題の問題集はやっていません。学校で買わされ、定期テストの出題範囲になっていたので、周囲の高校生はやり込んでいましたが、あまりいい結果は出ていません。出題範囲が決まっている定期テストには強くなりますが、英語力が伸びていないのであとで大きなツケを払わされることになります。

文法が苦手な生徒さんほど問題集のやり込みに走りやすいですが、かえって遠回りになります。永田式直読直解法で文意がつかめるようになってきたら、文法のテキストで基本事項を確認し、テキストに載っている例文を一つ一つ暗記・暗唱していきましょう。

コツをつかめば、例文を覚えるのはそれほど難しくありません。例文を覚える時には、知識的に詰め込むのではなく、反射的に英文が出てくるようにトレーニングします。悩みながら覚えると時間がかかるだけでなく、言語中枢以外の部分が使われてしまうため学習効率が悪くなります。センター試験は時間との勝負なので、反射的に英語が出てくる訓練が必要となります。(もちろん、仕上げにセンター対策問題集をやり込む必要はあります。)

英語を学習するためのポイントは、脳の中の言語中枢をいかに刺激するかにかかっています。一見すると遠回りに思える方法でも、「言葉を覚える本能」を目覚めさせることができれば短時間で効率よく習得できるようになります。

夏休み限定!永田式英語長文読解講座・授業レポート

向学館初の試みとして永田式英語の長文読解講座を開きました。

夏休み限定!永田式英語長文読解講座

受講生・授業内容・成果

受講生は中学3年生4人、高校生3人でした。

中学生はキクタン中学、高校生はキクタンbasicもしくはキクタンadvanceを覚えてもらいました。各人、1冊分の英単語をほぼ覚えることができ、夏休み中の成果としては十分と言えます。

単語指導の他、中学生には実際の入試問題の過去問の長文を使って実践練習もやりました。進度にばらつきがあり、進度が速い生徒さんには例文暗記にも取り組んでもらいました。

長文読解に関しては、4人中3人がスラスラと長文を読めるようになり、当初の目的はほぼ達成できました。残り一人も、あと少し練習すれば読める状態です。

北辰テスト(埼玉県の模試)の結果

残念ながら今回はそれほど成績は伸びませんでした。

しかし、返却された資料を詳しく見てみると、中3生4人とも長文読解の内容把握の問題は正解しています。正答率がかなり低い問題でも正解しているので、長文を読むことそのものに関しては十分な成果が出ていたと言えます。

不正解の場所を探すと、「英語で答えなければいけない箇所」で点を落としていました。単語と長文の読み方しか教えていなかったので当然と言えば当然ですが、読解力がかなり向上したにもかかわらず点が上がっていないのは残念です。

考えられる主な理由は2点。

1)出題方法に問題があった。

長文を読まなくても解けるような問題が多かったため、長文を読まずに解いた生徒との差がつきにくかった可能性があります。

9割以上の生徒は長文をまともに読まずに解いています。和訳しながらしか読めない生徒さんの場合、時間内に長文をすべて読むのはほぼ不可能です。頭のよい生徒なら、本文をすべて読まなくても80点以上取れてしまいます。

実際の入試問題(埼玉県)だと、きっちり長文を読んだ方が有利に解けるように出来ていますが、模試では問題の完成度がそこまで高くなく、それほど差がつかなかった可能性があります。

2)慣れの問題

今回は長文を読むことに集中してもらいました。結果、内容把握の問題は解けるようになったけれど、それ以外の部分で落とすようになったと考えられます。次回、もう少し余裕ができれば改善されるはずです。

偏差値8上がった生徒さん

中3生4人中1人は、劇的に成績が上がりました。講習会中、一番進みが遅かった生徒さんです。長文の内容把握の問題も正解しており、模試の当日、ちゃんと長文は読めていたようです。

元々の点が低かったため、長文が読めるようになっただけでかなり点が上がりました。

課題

今回の北辰テストの結果を調べると英語で表現する部分が壊滅的でした。「長文を読むことは難しくない」ということが立証されたわけですが、これだけでは高得点は取れません。初歩的な文法事項が欠落している状態ですので、少し時間をかけてじっくり取り組んでもらう必要がありそうです。

昨年、一昨年の生徒さんは例文暗記を一通りやってもらうだけでほぼ完ぺきな文法力がついたのですが、今回の生徒さんはもう少し時間をかける必要がありそうです。

英語指導の難易度

一般的には文法から指導することが多いですが、永田式英語では一番教えるのが簡単な英語の読み方から教えます。

長文を読めるようにする < 単語を覚えてもらう < 文法の習得 < ライティング

文法が得意な生徒さんは文法習得にそれほど労力は必要ありませんが、文法が苦手な生徒さんに文法を習得してもらうのはかなり大変です。

文法が得意な生徒さんは長文が読めなくてもそこそこの点を取ってくることができます。このような生徒さんは、長文の読み方を教えると、90点以上の高得点を取れるようになります。