パターン暗記で東大受験?
社会人の方から英単語の覚え方の指導をしてほしいという問い合わせがありました。一通り英単語の覚え方を指導した後、詳しく話を聞くと、東大を受験するために英語の勉強をしているそうです。
せっかくの機会なので、今やっている勉強法を聞いてみました。
すると、、、
市販の某参考書を解きこんでいるとか。いわゆる「パターン暗記」です。
残念ながら、その勉強法で東大に合格できる可能性はあまり高くないです。
(パターン問題が出題される)模試ではそこそこ点は取れるけど、実際の入試問題ではパターンを外してきます。そこを、パターンで乗り切ろうとすると、変化のバリエーションを含めた膨大な量の解きこみが必要となってきます。
気になる点があったので「いつもの一次方程式の質問」を投げかけてみました。
「ここはどういう計算をしましたか」
「移項しました」
「移項って計算ですか?」
「・・・・」
すぐに返答できなくてショックを受けていました。
大学受験の模試では偏差値60くらい取れているけど、中学1年生の最初に習う「移項」が何なのかすら説明できない。
その状態で東大に合格することは難しい(偏差値60で頭打ちになる)し、仮に合格できたとしても入学後に学べることが限られてしまいます。
せっかく社会人になって勉強をやり直すなら、大学に入ってからも多くを学び続けられるように、基礎学力、思考力、独学力を十分につけてから入学してほしいと思います。
東大生なのに、中1の簡単な質問すら答えられない、なんて情けないと思いませんか?
ということで、永田塾への入塾をお勧めしました。
インターネットで勉強方法を調べると?
永田塾では問題の解き方など具体的な指導は行いませんが、基礎学力、思考力をつけるために必要なノウハウの提供を行っています。
残念ながら、社会人が東大受験をしたいと思ってインターネットで勉強方法を検索しても、「パターン暗記」を推奨する記事しか出てきません。
パターン暗記では膨大な学習時間が必要になり、物量勝負になってしまいますし、そして一番の問題は、仮に合格したとしても、入学後の勉強が全てパターン暗記になってしまうことです。
例えば工学部へ進学する場合、材料力学、流体力学、それを理解するための数学(実用数学)が必要になってきますが、それらを全てパターン暗記で乗り切るのは全くおすすめできません。
何のために東大受験をするのか、何のために勉強をするのか、、、をよく考える必要があります。
暗記で覚えたものは、使わなければ忘れてしまいます。でも、育てた思考力は一生使えます。そして考えながら、悩みながら習得した数学、物理、材料力学、流体力学は、一生忘れることはありません。
インターネットで簡単に情報が得られる時代にはなりましたが、その「簡単に得られた情報」が正しいとは限りません。本質的で大事な情報は隠されてしまうこともあります。
東大受験には小学算数のテキストがおすすめ
永田塾では、中学生、高校生、大学生、社会人であっても、小学算数のテキスト(マイジュック算数)をおすすめしています。
このテキストには、具体的な解法は詳しく載っていません。解法に頼らず、自分自身の頭を使って、試行錯誤を積み重ねて解いてもらいます。
小学算数のテキストと言っても中学受験用のテキストですので、それなりの難易度はあります。とはいえ、解き方を覚えてその通りに解くだけならそれほど難しくはありません。
でもよく考えてみてください。
「中学受験用の特殊な算数の問題の解き方」を暗記して何かいいことはありますか?
ありませんよね、、、、
大学受験にはほとんど役立ちません。
でも、試行錯誤をしながら、自分の力で解く練習をしたらどうでしょう?
かなり思考力が鍛えられます。
そこで鍛えた思考力は、大学受験で大いに役に立ちます。
偏差値65くらいまでは、間違った学習方法でも到達できるかもしれませんが、それより先は、正しく学んだ人じゃないと到達するのは困難です。
東大受験が難しいとされる理由はここにあります。
小学算数で養われる思考力は「東大受験に必要な最後のピース」なのですが、成績が伸び悩んで気付いた時には、既に手遅れなんです。
見方を変えれば、早い段階でそれに気づき、最初に「小学算数」を取り組んでいたら圧倒的に有利になるということです。
東大受験に限らず、大学受験一般に通じる話です。高校受験でも同じことが言えます。
永田塾の真価は大学生の指導で発揮?
永田塾の塾長は、東大工学部で臨時職員として勤務した経験があります。学生実験や卒業論文、修士論文の指導の手伝いもやっていました。
大学(工学部)でどのように学んだらいいか、どの授業を履修したらいいのか、第2外国語をクリアするためにはどのような勉強をしたらいいか、など具体的で実用的なアドバイスをします。
昨年は指導した大学生が、宇都宮大学の編入試験に合格しました。編入試験の指導までやっている塾はかなり珍しいのではないかと思います。
永田塾が得意としている国語の読解指導、作文指導は、大学のレポートを書く時や、プレゼンテーション資料を作る時にも大いに役に立ちます。
もちろん、中学生、高校生には、大学入学後の勉強を見越した指導を行っています。
本物の学力をつけておけば、いつでも、どこでも、どんな状況でも役に立ちます。
残念ながら、多くの塾は、入学後のことを考えない「その場限り」の指導を行っています。
たとえ中学生であっても「自分は何のために勉強をするのか」をよく考えて勉強したほうがいいと思います。
永田塾の東大受験指導
永田塾では「具体的な解法」を教えたりはしません。どういう勉強方法で、どのテキストやったらいいか、など、基礎学力を養うためのノウハウを提供します。
独力で勉強できるだけの思考力を身につけなければ、東大に合格することは難しいと考えてください。
独力で勉強するなら入塾する必要はないのでは?と思うかもしれませんが、いくつか気を付けるべきポイント(罠)があります。
その罠を回避するためにも、入塾して、定期的な進路修正を行うことをお勧めします。
壁に当たった時、インターネットの情報だけで判断すると、誤った方向へ行ってしまう可能性がかなりあります。
大学入学後の勉強方法についてもアドバイスさせていただきます。