小学3年生のお子さんの読解力が気になるということで相談がありました。
結論から言うと、、、
小3で読解力は気にしすぎなくてよい
です。(もちろん「全く読めない」となると話は変わります)
日本語と英語を比較すると、「英語は幼児が読解するのに有利な文法構造」「日本語は幼児が読解するのに不利な文法構造」となっています。小3で「正確な文章の読み取り」ができなくても問題はありません。ほとんどの子は、学年が上がるにつれて読む能力は上がっていきます。
それよりも大事なのは語彙力です。日本語の語彙力は漢字に支えられているので、小学校段階で漢字の習得が遅れると、後々の読解力に大きく影響します。
特に重要なのが「熟語」です。「意味が分からなくてもとにかく覚える」という作業が必要になってきます。もちろん意味がわかったほうがいいのですが、言葉の意味は無理に覚えようとしなくても後から自然に(実践的に)身に付きます。その時に、「一度でも触れているかどうか」で習得率がかなりかわります。
読書について、本が嫌いな子に無理に本を読ませる必要はありません。最初は好きな図鑑、マンガを読んでもらうだけで十分です。好きな物であれば、自分から読むようになります。図鑑を読んで理科が得意になったり、歴史漫画を読んで社会が得意になったりの方が、後々役に立ちます。ただし、「ゲームばかりで全く文字に触れない」という子は要注意です。
永田塾では、小学生向けとして、漢字、文章の読み書きの練習をするベーシックなテキストと、中学受験用の「思考力を養うテキスト」の2種類を用意しています。算数の文章題を解くことでも国語力がつくので、国語のテキストよりは算数のテキストを優先していますが、時間が確保できる場合は国語のテキストをやってもらっています。