塾で思考力を重視する理由
ツイッターに、山口真由さんの記事が流れてきました。
東京大学法学部を全単位「優」で卒業したにもかかわらず、「考えることが嫌い」だったということです。
確かに、私の学生時代を振り返ると、東大には、情報処理能力が高く「一見すると有能そうに見える人」が多くいました。資料集めやプレゼンテーションは得意だけど、いざ実験したり、物を作ってみると「え、小中学生のレベル!?」と思うことも。
受験勉強は大事ですが、やり方を間違えると、将来、取り返しのつかない事態に遭遇することもあり得ます。永田塾で「思考力」を重視するのはこういう理由です。
受験では「情報処理能力」を鍛えると有利になりますが、「思考力」を鍛えれば、それ以上のパフォーマンスを発揮することができます。私は情報処理能力は高くなかったので思考力のみで勝負しました。
ただし、思考力に偏りすぎるのも問題ですので、十分な思考力を養った後は、必要な情報処理能力を身につけることをおすすめします。
小、中、高校では思考力重視(数学的思考力)、大学受験で情報処理能力を鍛えるのがおすすめです。
以下、記事より引用。
山口真由 東大「全優」で卒業も仕事ができず泥沼の日々
https://doors.nikkei.com/atcl/column/19/041900266/061000003/?P=4
『途中までは、とてもうまくいっていたんです。リサーチは超得意なので、「これならできる!」と自信も持てました。でも、3年目ぐらいになり、手足を動かして調査する能力よりも、頭脳を使って考える能力を求められるようになって様子が一変しました。』
『実を言うと、私は「考える」こと全般が嫌いだったんです。それまでの勉強でも深く考えたことなど一度もありませんでした。私にとって勉強とは、深く考えてはいけないこと。情報量と処理能力の勝負でしかなかった。弁護士への勉強ですら「通説と判例を覚えて出す」の繰り返しだと考えていました。通説や判例に疑問を持つ人を見ると、「そんなふうにいちいち疑問を持っていたら、司法試験に落ちてしまうよ」と内心、思っていたぐらいです。』